13周年記念貢献事業であるガンマナイフ導入に向け北野病院のご協力の元、(当院 名誉院長 岩崎孝一先生が脳神経外科前主任部長)呼吸器内科 部長 井上大生先生、呼吸器外科 主任部長 大角明宏先生、腫瘍放射線科 部長 今葷倍敏行先生に最新のトピックをお話しいただきました。
特に井上先生には、呼吸器系悪性腫瘍の治療環境のマクロ的視覚、さらには
①細胞障害性抗がん剤治療(細胞分裂を障害するので分裂が激しいほど効果があるものの長期制御が困難であること。)、
②分子標的薬(ドライバー遺伝子変異(ずっと増殖するアクセル))を直接攻撃し長期制御は難しいものの内服管理のため管理が比較的容易であること。)
③免疫チェックポイント阻害剤(ICI;本人の癌免疫を利用して治療で、老化した細胞を攻撃するガン免疫があり、このガン免疫をブレーキが発動する=免疫チェックポイントを破壊することで免疫が発揮できるようにする。効果がある方が必ずしも多くないものの、効果ある方には長期生存の可能性があり、治療フリーとなる可能性すらある。ただ、効果の予想を立てにくい。)の3つの柱のご説明をわかりやすくいただきました。
大角先生には驚愕的な肺臓の移植の手術の実際を可視化いただき、我々外科系チームもいい刺激をいただきました。
今葷倍先生にはリニアックなどのガンマナイフ以外の放射線治療の視野の広いマクロ的なお話をいただきました。
当法人では開設13周年に“おおさか東部ガンマナイフセンター“を10月1日より稼働開始いたします。
フェイスマスク(獨協大学にて7月研修実施)での分割照射治療も可能になりますし、通院が困難な患者さんへの送迎のサービスや先生方との連携専用のホットラインも予定しています。
私たち藍の都は、ゴールは作らず、おおさか東部地区でなくてはならない病院を目指し、日々研鑽と積極的な人材教育並びに最新機種機材への投資を永続していく所存です。
どうぞ今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
文責 理事長・院長 佐々木 庸
1)研修会プログラム
2)井上先生ご講演風景
3)大角先生ご講演風景
4)今葷倍先生ご講演風景
5)獨協大学病院でのガンマー研修風景
6)獨協大学病院でのフェイスマスク作成風景動画