近森リハビリテーション病院は、高知県高知市に日本初となるリハビリテーション病院を作り、当時、まだ無かったチームリハビリテーションの概念を発信し、今日の回復期リハビリテーション病院の礎を築かれました。
母体である近森病院は、高知県最大の急性期の民間病院で、屋上にはドクターヘリ用のヘリポートがあり、山間部の多い高知県ならではの僻地医療にも力を入れられている、地域に無くてはならない病院です。
和田先生とは、2017年6月に岡山県で行われた第54回 日本リハビリテーション医学会学術集会でお知り合いとなり、その後も交流を深めてまいりました。和田先生は、四国地方のFIM講習の講師をされており、今年度から義務化された回復期リハビリテーション病棟施設基準の必須事項となったFIM講習会をして頂きました。医師、看護師、療法士の合計約50名が参加しました。
FIMとは、「Functional Independence Measure」の略で、日本語に訳すと「機能的自立度評価法」となります。
実際に行っている日常生活動作の介助量を可視化することで、リハビリ中にできている日常生活動作の能力とのギャップをどの様に埋めていくかということが課題となります。
その課題について、患者様、医師、病棟看護師、介護士などが同じ問題意識を持ち取り組み、日々の入院生活自体にもリハビリ要素を取り入れることで目標達成をしていきます。
FIMは、運動項目と認知項目で18項目を7段階(一部6段階)で評価しますが、回復期リハビリテーション病棟の実績評価にも使用されています。
今回の講習会を通して、机上では分からない詳細な採点方法を学ぶ良い機会となりました。
スタッフ一同、ご入院された患者様の一日でも早いご回復に寄与できるべく、絶えず自己研鑽し、その軸線上で大阪東部地区になくてはならない病院に成長したいと考えています。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。