てんかん・パーキンソン外来

てんかん・パーキンソン外来

パーキンソン 外来

脳神経内科 清原佳奈子

私たちの体は、大脳皮質からの命令が筋肉に伝わることによって動いています。この大脳皮質の指令を調節し、体の動きをスムーズにしているのがドパミンです。

パーキンソン病は、脳の中の黒質と呼ばれる場所にあるドパミン神経細胞が壊れて、作られるドパミンが減ることによって発症します。進行性の病気で、一旦発症すると自然によくなったり治ったりすることはありません。加齢に伴って発症しやすくなりますが、働き盛りの若いうちから発症する患者さんもいらっしゃいます。

パーキンソン病の4大症状として 「振戦(ふるえる)」 「固縮(かたい)」 「寡動・無動(おそい)」 「姿勢反射障害(ころびやすい)」 があげられます。これらは運動障害にあたります。 手のふるえは歩行時には強くなります。

※無動、筋強剛、静止時振戦は3大症状と言われ、パーキンソン病の診断の際、非常に重要な運動症状となります。

これらにより、日常生活においては歩行が障害されたり (前傾姿勢、小歩、すり足、進行するとすくみ足や突進歩行)、手の動作が不自由になったり(書字やボタンかけが困難、食事困難)、表情が乏しくなったり(仮面様顔貌)、声が小さくなったり、動作がゆっくりになってきます。一人の患者さんにこれらの症状が、すべてが現れるわけではありません。

パーキンソン病とよく似た症状があらわれる場合があります。パーキンソン症状を示すその他の脳の疾患によるものと、飲んでいるお薬が影響して症状があらわれる場合とがあります。これらは、「パーキンソン症候群」と呼ばれます。

病状を伺い(問診)、神経学的診察を行い、頭部 MRI検査等もあわせて、診断をします。 そして、個々の状態に応じて、治療を行います。

てんかん外来

脳神経内科 清原佳奈子

「てんかん発作」の時の症状は、大脳の電気的な興奮が発生する場所によって様々です。たとえば、いわゆる「けいれん」と呼ばれる手足をガクガクと一定のリズムで曲げ延ばしする間代発作や、手足が突っ張り体を硬くする強直発作、あるいは非常に短時間の意識消失が突然起こる欠神発作、全身や手足が一瞬ピクッとするミオクロニー発作、感覚や感情の変化、特殊な行動などいろいろな症状があらわれる複雑部分発作など、その症状は極めて多彩です。 乳幼児期から高齢期まで、全ての年代でも発病します。最近の傾向では、人口の高齢化に伴い、脳血管障害などが原因となる高齢者の発病が増えています。

てんかんの診断は、発作症状がてんかん発作なのか違うものなのか、またはてんかん発作に違う疾患の発作が混じっているものなのかをまず診断します。発作の診断のためには、発作開始時の自覚症状や、外観からの観察で得られた他覚症状をできるだけ詳しく確認することが大切です。発作がおきた状況、発作がおこる前の症状(頭痛、イライラなど)、時間経過、誘発因子(発作をおこしやすくする要因)、発作中の行動などを確認します。そして、てんかん発作であることが明らかになったら、発作型診断、原因の究明、病型診断を行います。しかし、直接発作を目撃した人からの情報が得られない、脳波検査でも発作型に対応する異常が認められない、などの理由で診断のつかない例もあります。 ですが、できるだけ適切な診断、治療に結び付けたいと考えております。

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