◆脳卒中センター 3つの特徴
◇特徴1:脳神経外科常勤医7名(日本脳神経血管内治療学会専門医2名(内指導医1名)により24時間365日、脳血管内手術および脳顕微鏡手術の二刀流手術実施が可能です
当院では、脳神経外科常勤医7名(日本脳神経血管内治療学会専門医2名(内指導医1名)の充実した医師体制となっており、一人の術者が脳血管内手術と脳顕微鏡手術の両方を執刀できる、いわゆる二刀流で24時間365日対応できることが大きな特徴となっています。緊急性の高い脳血栓回収術や脳動脈瘤コイル塞栓術を積極的に実施していることも大きな特徴となっています。
その他、日本脳卒中の外科学会技術指導医 2名、脳神経内科専門医 1名、日本脊髄外科学会認定医 3名、循環器内科医 2名も在籍しており、内科疾患の成れの果てである脳卒中疾患に総合的な視点から治療を実施しています。
脳血管内治療科 部長
脳血管内治療科 副部長
脳血管内治療科 副部長
脳血管内治療科 副部長
脊椎・脊髄センター長
循環器内科 部長
循環器内科副部長
脳神経内科 医長
麻酔科 科長
糖尿病・代謝内科副部長
センター長
◇特徴2:SCU(脳卒中ケアユニット : Stroke Care Unit)12床体制
藍の都脳神経外科では、SCU12床体制となっています。
SCUとは、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)の患者さんを受け入れる為の集中治療室で、脳卒中の専門知識ををもつ経験豊富な医師、看護師、リハビリテーション技師らの専門チームが、発症早期から24h体制で集中的に治療を行います。
SCUのメリットとして平成21年に発表された脳卒中ガイドラインでは、SCUで治療することにより、死亡率の減少、在院期間の短縮、自宅退院率の増加、、長期的な日常生活能力と生活の質の改善を図ることができると明記されています。
SCU看護チーム
◇特徴3:コロナ感染拡大予防の徹底
コロナ感染リスクを常に考慮する必要がある時代となり、脳卒中救急治療体制も大幅に変更されています。当院では、院内クラスターの発生を積極的に抑制すべく以下4つに積極的に取り組んでいます。
■陰圧室個室三室を装備しています
陰圧室とは、特別の室内換気システムにより、部屋の中を陰圧にすることで、コロナ感染リスクが発生した患者様に対し、飛沫が拡散せず、医療従事者への感染リスクを大幅に減少させることができる設備基準です。2020年6月22日2階急性期病棟の個室3室に装備しました。
二階急性期病棟 陰圧室
■オゾンクラスターの設置
エアロゾルを殺菌する効果を証明されているオゾンクラスターを、脳卒中診療に重要な救急ER室、ER室前室、CT検査室、SCU、脳血管内手術室、2階急性期病棟、3階回復期病棟、リハビリテーション室、など院内約100箇所に設置しています。
奈良県立医大 研究報告書 >>>
■抗原検査 の院内体制整備
[検査部に設置した抗原検査用安全キャビネット]
コロナ感染をしているのかどうかにおいて、疑わしい患者様についてはPCR検査を実施していますが、結果までに2日程度かかってしまいます。このため、検査結果が30分ほどで判明する抗原検査は、想定外に院内発生するクラスター防止に大きな役割を果たします。この検査実施には安全キャビネットが必要となります。当院ではPCR検査と並行して抗原検査を実施しています。
■HEPAフィルター付き陰圧空調機
[ER救急部 に設置したヘパフィルター付き陰圧吸引機器]
[CT室 に設置したHEPAフィルター付き陰圧吸引機器]
[脳血管内手術室に設置したHEPAフィルター付き陰圧吸引機器]
脳卒中患者様の超急性期治療において、救急ER室、CT検査室、脳血管内手術室は大変重要な場所となります。このような場所にウイルスを捕獲吸着させるHEPAフィルター付きの陰圧空調機を4台設置します。これにより、医療従事者(特に手術執刀医やSCU看護師など)が想定外の感染拡大をうけず、院内クラスター発生を徹底して押さえ込み、結果として脳卒中患者様をコロナ感染から守っていくことができると考えています。